父子家庭としての初めての沖縄旅行

昨日、父子家庭になって初めての沖縄旅行から帰宅しました。
前泊も入れると、3泊4日のそこその長い旅行でした。1年少し前に離婚して父子家庭になってから、今行かないともういけなくなる気がして、急遽計画して実行した旅行でした。

 

結果はどうだったかというと、、、一言でいうと、疲れた(苦笑)

旅行に行きたい人は、目的があるからいいんです。目的があるのは、親である私。子どもたちにとっては、新しい環境に旅行して、今までになかった新しい刺激を得て、世界観を拡げてほしかった。

けど子どもたちは見ず知らずの土地に連れていかれる立場。飛行機に乗るのも、沖縄の現地を見るものすべてがはじめて。沖縄についてから最初の頃はいろいろと珍しがっていたけれど、見慣れてくると飽きてくるもので、まだお昼過ぎたばかりなのにホテル帰ろう(そしてゲームしたい)とか、ホテルの場所が悪いとか食事がおいしくないとかいろいろ言い始めて疲れました(そんなひどいところではないのに)。ただ、最終日の半日をかけた美ら海水族館はよかった。大きなジンベイザメを見て感動し、お土産物コーナーでは何を買おうか30分以上まよっていて、子どもたちにとっても充実したひとときとなり、この旅行のハイライトとなりました。

 

ここからは自分が沖縄を訪問した目的とその結果を書こうと思います。

私は大学時代沖縄で過ごしました。だから久しぶりに沖縄に来てエネルギーを充電したかったんです。大学時代もいろいろあったけれど、総じて楽しい思い出が残ってる。今の自分の一部になっている。だから、自分の過ごした軌跡を、痕跡を確認することで、自分が生きていることを実感したかった。

もう本当に久しぶりに訪れた沖縄は、マンションがそこら中にめちゃくちゃ増えていて、道路はきれいになっているし、那覇市だけではなくていろんな街が力強く大きくきれいに成長しているな、との印象です。その一方で、普段通っていた通りから見下ろす太平洋や東シナ海の景色はかわらず、町の中でも、北部の山の中をはしる道路でも、いつも通りの景色を眺めることができました。

 

ただね、やはりというか、当たり前なのだけれど、過去の思い出からは何も生まれないんです。過去に浸っても、懐かしい景色を眺めても、何も未来にはつながらないし、前向きになれるメッセージはそこにはないし生まれないんです。旅行のたびにこのことは思うけれど、当たり前のことなんだけれど、何も変わらないんですよね。変わったことと言えば、ドライブしている隣で気持ちよさそうに口を開けて寝ている子どもたちがいるか、いないか。ああ、俺の人生のレールって大きく変わったんだな、って気づきます。

 

人は出会いと別れを繰り返す、っていうじゃないですか。

私にとっての沖縄、つまり学生時代の沖縄はもう終わってしまったことなんです。だから、終わってしまった記憶からは何も生まれない。同じように、私の親だってもう高齢になっているから、いつ何があってもおかしくない。そうなったら、私にとっての学生時代の沖縄のように、親そのものも思い出と変わっていってしまうのだろう。

同じように、子どもたちもいずれ巣立っていく。子どもたちにとって私という親の存在も、いずれ色あせて過去の思い出になっていく。それは、今私たちが住んでいるこのマイホームでも、私が生まれ育った実家であっても同じこと。

そう思うと、パワーをもらうというねらいは外れて、過去を生きずに今を生きなさい、というメッセージを受け取ったような旅であったと思える。

 

子どもたちにとってはどうだったか。

まずはじめての飛行機に乗せられたこと、そして違う気候の沖縄という場所を体験させてあげられたこと。これは文句なしにいい思い出になったと思う。上の子は暑くてじめじめする気候が嫌いと言っていた。けれどそういう気候の場所もあるんだよということを肌で感じられたのはよかったのではないかと思う。

旅行あるあるかもしれないけれど、特に上の子は疲れ始めると文句ばかり言い始める。何をするにしても文句を言ってくると、こちらもイラっとしてくる。自分で計画して自分で運転して自分ですべての経費を支払ってみろ、と言いたくなる。で、結局雰囲気が悪くなる、ってときもあったな。けれど原石のような原体験ができたことだし、楽しかったひとときもあったからすべてオッケー!

 

ということで。ながながと書いてしまいましたが。

自分でいうのもなんだけれど、普段の生活をしながらよく計画から実行までやり遂げたな、と思う。しばらくは贅沢できないけれど、その分食べたいもの飲みたいものを飲んで、5キロ太って帰ってきました(笑) 今日も自宅にいてしらないうちにイライラしてしまう自分がいある。きっと想像以上につかれているのだろうと思う。明日から連休明けで仕事が始まる。今日という休みを大事に、しっかりリフレッシュしていこう。

 

ということで、父子家庭初の家族旅行は70点、優・良・可・不可でいったら、良!かと思います。 今度は上の子が高校に入って、下の子が中2くらいになったら、海外にでも連れて行ってあげられたらな、と思います。

いずれ親子の生活が色あせ思い出になってしまっても、自分が大人になって振り返られる、自分が生きてきたことを確認できるような思いでを作ってほしいと願っています。

 

今回の沖縄旅行は、めちゃくちゃ高額ではあったけれど、原体験といういい思い出のタネを作ることができたと、信じています。

ありがとうございました。