1年を振り返って。どうしても避けられない負の感情とのつきあい。

今日で2022年が終わる。

今年はひどい年だったように思う。もちろん楽しいことも嬉しいこともあっただろうけれど、時間の経つのは恐ろしいものだ。父子家庭という今の置かれている自分の状況を、毎月、毎週、違った角度や違った条件から何度も何度も見せつけられる。そしてああ、自分はもうこんな自分なんだ、って、これでもかこれでもか、というくらいに見せつけられるんだ。

昨年末に離婚して、元妻が出て行ってから、父子家庭を続けて来た。父子家庭が始まってから1年は、はじめての新鮮さや気の合わない元妻と会わずに済む開放感から、勢いでやってこれた気がする。

けれど、地区の行事があったり、学校の懇談会があったり、運動会や音楽会があるたびに、夫婦揃い仲良くしている家庭をみるたびに、父子家庭である自分の現状を何度も見せつけられる。

そんなの気にしない、俺には関係ないって思って来た。それ以上に、ひとり親だけれど子どもたちと一から家庭を作るんだ!って思っていたけれど、時間がすぎるということは残酷なもので、輝いていた意欲というか新鮮な気持ちというかは色が変わり、別の色に変わっていく。でも毎日の料理や洗濯物干しや掃除は毎日毎回やってくる。

この繰り返しが、まさに賽の河原のようなものなんじゃないか? 毎日キレイにして、毎回使って、またキレイにし直すって、こんな毎日でいいのか?ってふと思った瞬間、今までの想いが急に色褪せてしまう。

 

加えて、思い出したくもないのに勝手に出てくる元妻の存在。
子どもたちがたまに出す元妻の話は、正直話すのが辛い。俺は決して元妻の悪口を言わない。子どもたちの前では、お互いが幸せになるために一緒に暮らせなくなった、とは言っている。けれどこれ以上のことは言っていない。子どもたちの前では、かけがえのないお母さんだから、そこを否定するのは違うと思うから。

だけど、思い出したくないし、思い出すと記憶が固定化されるからよくないってことはわかっているのだけれど、まったく消えません、元妻への恨みが、憎しみが。そう、恨むのではなくて自分自身の力が足りなかったって思えればいいけれど、生活の節々に出てくる元妻の存在。

この家の間取りだってあなたの意見を取り入れて設計変更をしました。自家用車は少し高いものを買ったけれど、それもあなたが欲しい気に入ったと喜んだから書いました。家計の管理は全面的に任せると言って私の給料をすべて管理をお願いしていました。運転が苦手だというので外出のときはほぼ全て私が運転していました。料理だってメニューのリクエストを聞いて週末は私が作ることがありました。

それはひとりの人間を信じ、家庭を築けると信じようと10年以上結婚生活をしてきた一人の男性からすると、元妻からきいた離婚協議中の発言、子どもがうまれたら私の役割は終わったからこの人とは無理だ思ったとか、あんたは給料を持ってくるだけのATMだったとか、あなたと別れることが私の幸せだとか、前につきあっていた元カレのような素晴らしい人ではなかったとか、そういったすべての発言が私の胸の奥に刺さり、今もまだ出血が止まらない状況です。

僕は温厚であろうと努めて来た人間です。人を信じ、悪口は決して言わず、信頼から生まれる新しい価値のようなものを何となく信じて来た。それは会社でも同じで、そのおかげで仕事ではいろいろあるけれど、総じて何とかやってこれて上も成果を認めて来てくれてきた。この人生へのスタンスは、僕が小さな頃、親や祖父から引き継いだものだと思っている。

 

昨日、子どもたちとミニ旅行へ行ってきた。
きれいなホテルで、美味しい食べ物を食べて、楽しいひと時を過ごせたんだ。
それはそれは嬉しくて、子供達と一緒に食事をし、銭湯に入り、いっしょに寝る。この幸せを感じられたことは良かった。
よかったのだけれど、今私のメンタルは結構ひどい。
旅行して帰ってきても、辛い毎日は変わらない。思い出したくないことも思い出してしまう。そうすると、楽しかったひと時とつらい毎日とのギャップが大きくて、真夏の炎天下と冷房の聞いた電車とを乗り降りすると疲れてしまうみたいなことが、今、起きている。

 

もうここしばらく、胸の奥がモヤモヤ気持ち悪い状況が続いている。
こんな感じでもう少し時間がかかるんだろうなと思う。
なんていうか、誰かとケンカしたあとの気持ち悪い状態がずっと続く感じ。
そりゃあ、体重も落ちるだろうなとも思う。

 

だから、もうすぐ今年も終わるから、いつかこんな負の感情に見切りをつけられるよう、願いを込めてこのブログを書いている。読んでくれている人ありがとう。私は、私の置かれている辛い状況に同情してもらうために書いているのではなくて、自分自身が感じている負の感情を味わい、受け入れ、そしてこれから生きていく決意表明につなげるために書いている。

こうやってブログを書いている時だって、油断すれば自らの辛すぎる状況で涙が出てきそうになる。けれど泣かない。そっとしまっておこうと思う。通勤の車の中では普通に涙は流しっぱなしにしているけれど。

 

もうすぐ今年も終わります。

皆さんにとって、私にとっても来年が飛躍の年、もっと自分が素敵になれる、自分を好きになれる1年になりますように。

 

良いお年を。

シングルファザー ドラム好きお父さんより