誰かに何かに甘えたい気分との闘い。

今は束の間の昼食タイム。息子の部活で終日練習試合があり、下の子に昼食をあげるため、昼食タイムに抜け出している。

 

試合を見に来ているのは、8割~9割がお母さん。けれど残りの1割はお父さんも来ていて、その中でも話しやすい人には、我が家が父子家庭であることを告白している。今日も雑談しながら、どうしても父子家庭の話になってしまう。大変ですね、って同情してくれるのは少しうれしい。だけど、ここに何て返事をすればいいのか一瞬迷ってしまう。いえいえ、全然そんなことないですよ、と言いたいのだが、毎週のように辛くて寂しい時に涙を流している自分を知っている。だから、自分にウソをつかず、たまに大変ですよ、全部やるって、慣れれば大したことないですけれど、時々大変に思うことがあるんですよね、という返し方をしている。

話を聞いてくれているだけでもありがたいこと。だけど、この話題はこれ以上続くことはない。そりゃあそうだと思う。そもそも父親が家事を全部やるなんて普通ないから。それで別の話題にうつる。

 

日常の生活で、普通の家庭のお父さんと話をするときはこれ以上期待をするのは筋違いなのなのはよくわかってる。期待するだけ会話が重くなってしまうし、自分自身、自立して生きていくのだったら、きちんと相手との線引きをしないといけないこともわかってる。

 

わかってる、けど。

本当は、本当のことを言えば、声を上げて今の気持ちを思いっきりぶちまけて、つらいんだよ、俺だって頑張ってるけど、つらい時があるんだよ、誰にもこの気持ちを打ち明けられなくて、ふさぎ込んでしまうときもあるんだよ、毎週金曜の夜になると気持ちが辛くなってきて、たまに一人で泣いているんですよ、って。声を出して泣きたい。この気持ちを打ち明けたい。

 

これが本音。

 

でもそんなことできないし、してくれる人もいないから、たまに運動して紛らわしている。自分の中にふつふつと噴火しきれない気持ちが積もっていくのを感じる。それに思春期の息子からは反抗的な態度をとられ、輪をかけて辛さが倍増してる。

 

こういう気持ちをこらえながら、お父さんは毎日をすごしているのかな。

父子家庭のコミュニティというものがあるなら、話をしてみたいものだ、と思う。

 

 

さて、部活の練習試合の観戦に戻るとするか。

束の間のお昼休憩でした。