夕食を作りながらキッチンでお酒を飲んでしまうときの気持ち

お酒は飲んでも飲まれるな、と言われる。実際自分が高校生の頃バレー部の後輩から言われた(←どんな高校生じゃいw)

アル中にもなりたくなくて、休肝日を週に2日連続で設けるようにはしているけれど、今日はどうしても飲んでしまった。そんな日もたまにある。

 

その理由は、こうだ。

 

会社から帰ってきて、夕食の準備を始めようとする。

そのときにまず目にするのが、シンクに山積みされた食器や箸や調理器具。そう、朝食を食べてさっさと会社に行くので、お皿は洗っていないのだ。

まずここの現状を見た瞬間にモチベーションダウンのダメージ10%。

 

そして料理を始めようとしたときに目にするのが子どもたちの姿。子どもたちはゲームをしたりテレビを見たり、思い思いにくつろいでいる。いいなあ君たちは。親と子どもだからしょうがないけれどさ。いい身分だね。

ここで少しダメージ2%くらい。

 

そして聞いてくる。「お父さん、今日のごはん何?」 そして子どもたちにこたえる。「今日は〇〇だよ(カレーとか鍋とかそういうもの)」。すると答えが帰ってくる。「えー、この前食べたじゃん」もしくは「やったあ」。だいたい比率は半々くらい。

望まない答えが返ってくるとき、私は10%くらいのダメージを受ける。

 

そして料理を始める前に皿洗いを始めるのだが、この皿洗いが終わるころ、夜7時を過ぎていることも少なくない。ようやく皿洗いが終わり料理を始めようと時計を見た瞬間、夜7時を超えてしまっている現実を見ると、誰も手伝ってくれないんだ、俺がやるしかないんだ、と、分かってはいるのだけれど今の自分の何とも言えない寂しい?自由な?解放された?自分らしく生きられる?姿が傷口にしみこんできて、一瞬鬱っぽくなる。

ここでダメージ30%くらい。

 

もうやる気はイエローゾーンに差し掛かっている。

ああ、もう今日は料理作りたくない。疲れてしまった。今日はお弁当か何かにしてしまおうか。それとも簡単に作れるレトルトにしてしまおうか。

そして冷蔵庫を開けると、目に飛び込んでくるのは賞味期限が今日までの食材たち。そう、数日分をまとめてスーパーで買ってくるので、毎日の献立はすでに選択肢がないのだ。

かといって、せっかく買った食材をそのまま捨ててしまうほどリッチでも何も感じない私ではない。この時点で夕食を作る以外の選択肢はないことに気づく。

覚悟を決めつつ、ああ今日もなんとかやらなければ、と、今自分の置かれた環境にがっくりくる。

ここでダメージ15%くらい。

 

そしてモチベーションがレッドゾーンに入りかけ、もう料理なんて面倒だ、なんで俺だけこんな思いをしなければいけないんだ、しかも毎日じゃないか、朝食も夕食も、と、よくない思考が回りだしたその時。冷蔵庫のビールやらキッチンの隅っこにある料理酒という名の純米酒やら隅っこにちょこんと置いてある安い赤ワインに手を伸ばす。

 

そして気持ちよく料理を終え、一日が終わる。

 

こんな繰り返しなんだよな。

ほかの皆さん、シングルファザーやシングルマザーの方々、同じ心境でやっていますか? ときどき、自分自身がいたたまれなくなることがあります。でもそれでも立ち向かうし、今の自分が自由で生きていることの結果としてこうして料理をしているんだ、って気づきます。病的な思考が始まってしまう前に、思考自体を麻痺させてしまうようなことが、2週間に1回くらいかな、あります。

これを読んでくれている人がどんな状況なのかわかりませんけれど、似たような境遇にいる人がいるなら、お互いに無理せずコツコツと自由な毎日の生活を積み上げていければと思っています。

 

お互いに、みんな、幸せになろう。そう思います。

 

今日も楽しかった。みんなに感謝です。会社のみんなにも、子どもたちにも、学校の先生たちにも、シングルファザーやシングルマザーの人たちにも、そしてこのブログを読んでくれている人たちにも。

 

おやすみなさい。